ルール

桂馬の動き方と効果的な手筋

桂馬はマスを飛び越えて斜め前方に飛び跳ねることができる特殊な駒です。
その特殊さゆえに、初心者のうちは使いづらいと思われるかもしれませんが、使い方によっては大変有効な駒になります。

ぜひ使い慣れていただき、1ステップ上の将棋を目指しましょう!

概要

駒の名称 桂馬
読み方 けいま
成駒 成桂(なりけい)
駒の強さ 4点(※成駒は6点)
長所 駒を飛び越えることができる唯一の駒
短所 使いづらい
銀の格言 ・三桂あって詰まぬ事なし
・桂馬の高飛び歩の餌食
・桂は控えて打て
・桂馬の王手は合い駒きかず

桂馬の動き方

桂馬は駒を飛び越えられる唯一の駒です。
右斜め前方と左斜め前方に飛び跳ねることができます。

成桂の動き

桂馬が敵陣に入ると、成桂に進化することが可能です。
動きとしては金と同じになります。

桂馬の手筋

手筋とは、駒の効果的な使い方やテクニックのことです。
覚えておくと、それだけで有利に試合を運ぶことができたりします。

桂馬の駒の特性を活かした手筋を見ていきましょう!

ふんどしの桂

桂馬の特性を活かした必殺技。飛び跳ねる先の両方に駒がある場合に、どちらか一方は確実に取れます。
対局中にふんどしの桂を使える場面はかなり多いので、注意して盤上を眺めて、隙あらば打ち込んでやりましょう!

継ぎ桂

継ぎ桂は桂馬の飛び先に桂馬を足していって相手の陣形を崩していく手筋です。
一見すると桂馬をタダで上げているように見えますが、相手の陣形を崩す方が得になる場合は、継ぎ桂を使っていくのが効果的です。

控えの桂

控えの桂とは、次の手で効果的な位置に桂馬を跳ねられるように配置する手筋です。
相手の陣形を崩す目的であったり、他の攻め方との連動であったりといった部分で時間が立つほど効果を発揮してくる手筋です。

歩越しの桂馬

桂馬は駒を飛び越えることができる唯一の駒です。
飛び越えられるということは、桂馬で王手をかけられた場合は、王様が逃げるか、桂馬を取るしか王手を避ける方法ありません。
合駒(桂馬と王様の間に駒を打って王様を守ること)ができない桂馬の特性を活かした手筋です。
一見まだ詰みがなさそうに見えますが、桂馬を打つことによって一気に詰ますことができました。
※2二に王様が逃げた場合も、3二金から詰みです。

美濃崩し

角と連動した一番有名な美濃囲いの崩し方です。プロ、アマ問わず大活躍の手筋です。控えの桂や継ぎ桂などとコラボでより効果も発揮できます。
ポイントは、王様を狙えるラインに角を配置することです。
桂馬を置いた時に、取ると王手になってしまうために取れずに逃げることになります。
どこに逃げても桂馬が効いているため、即詰みとなります。