戦法

角換わりの手順とポイント

序盤から角交換を行い、先後互いに激しい攻防を繰り広げられるのが角換わり戦法の特徴です。

角を手持ちにすることで、この大駒を自由に使えることが、魅力です。
先手が攻めて、後手がカウンターを狙うというのがこの戦法の基本的な流れになります。
「先手が攻めきれるのか、後手が受けきれるのか」という研究が数十年に渡り行われています。

勝率は、先手に分がありますが、近年は後手の対策も進み、簡単には攻めきれないようです。
プロ棋士では、谷川浩司九段や丸山忠久九段が得意としており、名人獲得の原動力の1つになっています。

それでは、角換わりの基本的な手順を紹介しましょう。

角換わりの手順

▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲7八金△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀△4二銀▲3八銀△7二銀

角換わりのポイント

角換わりというだけに、序盤早々に角交換をおこいます。
その後、互いに右銀を繰り出そうと、2段目に進めます。

ここが、角換わりの大きな分岐点となり、指し方が3つ中から選択できます。
「棒銀」「早繰り銀」「腰掛け銀」というのが選択肢なります。

ただし、最近は「早繰り銀」の採用は減っており、「棒銀」と「腰掛け銀」が主流になりつつあります。
攻撃の「棒銀」か、バランスの「腰掛け銀」で好みも分かれるところです。